投稿
- 2021.01.05
- 富里の方より相続に関するお問い合わせ
Q:司法書士の先生にご相談があります。父が亡くなり相続手続きを行う事になりましたが、母が認知症で手続き出来ません。(富里)
初めまして、私は富里町に住む会社員です。父の相続の件で司法書士の先生にご相談があります。私には冨里に実家があり、そこでは70代の父が暮らしていましたが、先日病気の治療の甲斐なく亡くなりました。相続手続きをしなければならないので父の相続財産を調査したところ、富里町にある実家と預貯金が1500万円程度ありました。相続人は戸籍を調べた結果、母と私だけでしたが、母は数年前から認知症を患っており、父が亡くなったことも理解できず、署名や押印もできない状態です。このままでは相続手続きが進みません。私が代わりに行う事が可能ならやってしまおうと思うのですが、いかがでしょうか。(富里)
A:家庭裁判所から成年後見人を選任してもらい、相続手続きを進めましょう。
相続手続きは、たとえご家族の方であっても認知症の方に代わって署名や押印をする等の行為は違法となります。とはいえ、認知症等により判断能力が不十分である場合、法律行為となる遺産分割を行うことはできません。このような場合の相続手続きは成年後見制度を利用します。
成年後見制度を利用し、成年後見人を立てることで認知症、知的障害、精神障害などで意思能力が欠けているとみなされた方の遺産分割を代理することで、遺産分割を進めることが可能となります。
成年後見人は民法で定められた者が家庭裁判所に申立てを行い、家庭裁判所が相応しい人物を選任します。また、未成年者、家庭裁判所で解任された法定代理人、保佐人、補助人、破産者、本人に対して訴訟をした又はしている人、その配偶者、その直系血族、行方の知れない者は成年後見人にはなれませんので注意してください。
成年後見人には、親族のみならず、専門家が選任される場合や複数の成年後見人が選任されることもあります。成年後見人は遺産分割協議後も法定後見制度の利用が継続しますので、今後のお母様の生活にとって必要かどうかきちんと考慮し、法定後見制度を活用するとよいでしょう。
富里の皆様、相続手続きを進めていく中で、ご不明な点やご心配な事がございましたら、相続に特化した専門家に依頼することをお勧めいたします。今回のご相談者様のように、相続人の中に認知症や障がいなどによって意思判断能力の乏しい方が含まれる場合には、専門家へご相談下さい。千葉相続遺言プラザふらっとでは、相続手続き全般に対し、富里の皆様の親身になって対応させていただいております。富里周辺にお住まいの方は初回は無料でご相談を承っておりますのでぜひご利用ください。スタッフ一同、富里の皆様からのご連絡をお待ちしております。